コラム

高齢者のお口のトラブル(誤嚥性肺炎やドライマウス)と予防法

千葉県四街道市で訪問歯科を中心に行っている旭ヶ丘第一歯科クリニックです。

高齢になってくると、お口でトラブルが起きるのは歯は歯肉ばかりでありません。嚥下機能や唾液などが高齢化により低下・減少することで、お口のはたらきにもトラブルが発生します。
今回はその代表的な、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)や口腔乾燥症(ドライマウス)についてご紹介します。


■誤嚥性肺炎

食べ物がのどを通るとき、咽頭のところで食道と空気が出入りする気道が交差しています。そのため、モノを飲みこみ、胃に送る機能(嚥下機能)が低下すると、食べ物や唾液があやまって気管へ入りやすくなります。
このとき口の中の細菌が肺の中に入りこみ、肺が炎症をおこすことを誤嚥性肺炎といいます。
高齢者の場合は、誤嚥性肺炎が命取りになったり、寝たきりの原因になるため、注意してください。


■口腔乾燥症(ドライマウス)

高齢になると、ストレスや薬剤の影響、かむ力の低下などが原因で唾液の分泌量が減少します。
口の中が乾燥する人が多く、口やのどが渇く、食事がとりにくい、発音がしにくいなどの症状があらわれる方が多くなります。
ただし、口の中の乾燥と共に、痛みなどの症状がある場合は、ほかの病気も考えられますので、早めに医師や歯科医師に相談してください。


■予防方法

誤嚥性肺炎やドライマウスの予防には次のようなことを心がけてください。

・かむ回数を増やして唾液の分泌を促進する
・こまめに水分補給をする
・うがいの回数をふやす
・室内の温度・湿度に気をつける
・乾燥予防や保湿用の洗口剤を使う(歯科医師・歯科衛生士に相談してから使用しましょう)

まとめ

誤嚥性肺炎は命取りになるケースもありますので、注意が必要です。
加齢による嚥下機能や唾液分泌機能の低下は本人では気づきづらいところがあります。何か気になるところがあれば早めに歯科医師に相談してください。

当院は長年訪問歯科を中心に診療を行っております。認知症により通院が困難な方や要介護などで通院を諦めていた方には訪問歯科をご活用ください。まずはお気軽にご相談ください。
旭ヶ丘第一歯科クリニック:043-432-4339

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