コラム

口腔連携強化加算とは?

千葉県四街道市で訪問歯科を中心に行っている旭ヶ丘第一歯科クリニックです。

2024年の介護報酬改定で口腔連携強化加算が新設されます。これは利用者の口腔機能の向上や誤嚥性肺炎の予防等を目的とし、歯科と医療の連携をさらに推進するための新しい加算です。

今回は口腔連携強化加算の取得を考えている介護施設事業者様へ、口腔連携強化についてご説明いたします。


■口腔連携強化加算とは?

高齢者にとって歯科治療の重要性が高いことはご存じのことだと思います。しかし、これまでの介護保険制度では歯科医療機関との連携を評価する加算はありませんでした。

そこで、2024年の介護報酬改定で新設されたのが口腔連携強化加算です。
口腔連携強化加算によりケアマネージャーが利用者の口腔状態に関する情報を取得し、積極的に歯科と連携することで、歯科専門職による適切な口腔管理ができることを目的としています。


■口腔連携強化加算の算定要件

口腔連携強化加算の算定要件は以下の通りです。

  • 事業所の従業員が、口腔の健康状態の評価を実施した場合において、利用者の同意を得て、歯科医療機関及び介護支援専門員に対し、当該評価の結果を情報提供した場合に、 1月に1回に限り固有単位数を加算する。
  • 事業所は、利用者の口腔健康状態の評価を行う際、訪問歯科診療の実績がある歯科医師または歯科衛生士と相談できる体制を確保し、文書で取り決める必要がある。

■口腔連携強化加算の単位数

口腔連携強化加算:50単位/回
※1月に1回に限り算定可能


■口腔連携強化加算で必要な「評価」

口腔連携強化加算を算定するためには、事業所で利用者の口腔の健康状態について評価する必要があります。

評価の内容としては、厚生労働省の資料『介護保険最新情報vol.1217リハビリテーション・個別機能訓練、栄養、口腔の実施及び一体的取組について』にて、以下の10項目が挙げられています。

  • 開口
  • 歯の汚れ
  • 舌の汚れ
  • 歯肉の腫れ、出血
  • 左右両方の奥歯でしっかりかみしめられる
  • むせ
  • ぶくぶくうがい
  • 食物のため込み、残留
  • その他
  • 歯科医師等による口腔内等の確認の必要性


評価内容を記載する様式は、厚生労働省の公式サイトからダウンロード可能です。その書類を連携先の歯科医療機関やケアマネージャーに提出することで連携強化を図ります。

なお、上記の項目は基本的に2つの選択肢から選ぶ方式になっているため、比較的容易に評価することができます。

まとめ

口腔の健康は、全身の健康にも関連しています。そのため、口腔情報を歯科医院と連携し、適切に管理することがとても重要です。
今回、口腔連携強化加算が新設されましたので、是非多くの介護施設等で利用者様のためにご活用していただければと思います。

当院は長年訪問歯科を中心に診療を行っております。訪問歯科の経験が豊富にございますので、多くの介護施設事業者様にご満足いただいております。これから口腔連携強化加算をお考えの方がおりましたらお気軽にご相談ください。
旭ヶ丘第一歯科クリニック:043-432-4339

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