コラム

口腔ケアのよくある質問!歯が無くても口腔ケアは必要?etc

千葉県四街道市で訪問歯科を中心に行っている旭ヶ丘第一歯科クリニックです。

当院は訪問歯科を長年行っておりまして、その中でよくいただくご質問や、正しくご理解してほしい事への質問をいただくことがあります。

今回はそんな口腔ケアに関する質問と回答をご紹介します。訪問歯科をこれから受けようかと検討中の方は是非ご一読いただけると幸いです。


Q1.口腔ケアの目的を教えて下さい。

A1.目的は「口腔内を清潔に保つこと」と「口腔機能を維持・向上すること」

高齢者の口腔ケアでは、口腔内の乾燥を予防し、誤嚥性肺炎さらには老化や障害による口腔機能の低下の予防、改善を行います。口腔内の状態は全身の健康状態にも関係してきます。過去ブログでも執筆していますのでご一読ください。

知っておきたい!口腔疾患が全身疾患に与える影響


Q2.歯がなくても、口腔ケアは必要ですか?

A2.歯が無くても口腔ケアは必要です。

舌上や口蓋、頬などに食べカスが残っていたり、痰や分泌物が付着している場合があります。口腔乾燥している場合には、保湿剤でのケアを行ないます。
また、歯がなくても入れ歯はされているのではないでしょうか?訪問診療をおこなっていると入れ歯に汚れがついているのをよく目にいたします。特に下記の方は口腔ケアが必要になります。

  1. 入れ歯をご自身で綺麗にできない方
  2. 舌苔(舌の表面が白く苔が生えている)で汚れている方
  3. 舌や上あごに粘っこい汚れがついている方

また、一見歯がないように見えても、残根といって歯の根だけが残っている方もいらっしゃいます。残根ところには歯垢がとてもつきやすく、まわりの歯肉が腫れて痛みが出る可能性があるので必ず口腔ケアを受けるようにしましょう!


Q3.口から食べ物を食べていなくても口腔ケアが必要なの?

A3.口から食事をしていなくても、口腔ケアは必要です。

食べかすもないから安心と思ってはいけません。口から食べ物を食べていないと唾液が出る量も少なくなり、唾液の働きの一つである自浄作用(唾液が口腔内の汚れを洗い流す役目)を果たさなくなるので、汚れがついてしまいます。

口から食べ物を食べられない方は、自分の唾液でもむせてしまうこともあり、誤嚥性肺炎のリスクを下げるためにもより清潔にしておく必要があります。


Q4.自分や家族が行う歯磨きと訪問歯科の口腔ケアで何が違うの?

A4.口腔内の清掃だけでなく、機能的口腔ケア(舌や頬、くちびるのマッサージ・トレーニング)も行います。

ご自身やご家族が行うセルフケアでは、口腔内まで細かくお手入れができないことが多いようです。
きちんと磨いたつもりでも、磨き残しが必ず発生します。
訪問歯科でのプロフェッショナルケアでは次のようなことを行います。

  • 全身状態やお口の状況に見合った口腔ケアのアドバイスを行う。
  • 歯石の除去など、自分ではできない専門的なケアを行う。
  • 口腔機能の維持や回復のための指導やケアを行う。
  • フッ化物洗口など、口腔トラブル予防のための薬剤の紹介やアドバイスを行う。
  • 食介護へのアドバイスを行う。

毎日しっかり磨いているからと安心せずに、定期的に訪問歯科でのプロフェッショナルケアを受けましょう!

まとめ

口腔内の状態を良好なまま維持するためには、日々のケアはもちろんですが、定期的な口腔ケア(歯科検診)が重要です。歯がない・口から食べ物を食べていないから大丈夫だろうと軽視せず、プロフェッショナルも併用して、良好な状態を維持していきましょう!

高齢により通院が困難な方や要介護などで通院を諦めていた方はぜひ訪問歯科をご利用ください。

当院は長年訪問歯科を中心に診療を行っております。訪問歯科についてご興味や質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
旭ヶ丘第一歯科クリニック:043-432-4339

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。