コラム

歯がのびたと感じたら?歯根露出のリスクと対策

千葉県四街道市で訪問歯科を中心に行っている旭ヶ丘第一歯科クリニックです。

鏡でご自身のお口の中を見たときに「歯がのびた」と感じたことはありませんか?
歯がのびたと感じるかもしれませんが、実は高齢者の歯がのびるということはありません。歯がのびたように感じてしまう理由を正しく理解し、適切な対策を講じることが健康な口腔環境を保つために重要です。

今回は、歯がのびたと感じる原因とリスクについて詳しく解説し、予防と対策について紹介します。


■歯がのびる現象とは

歯がのびたと感じる理由

歯がのびたと思われるかもしれませんが、実際に歯がのびているわけではありません。これは、歯肉の退縮によって起こります。特に歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が失われ、歯肉が退縮します。これにより、歯が実際にのびたように見えるのです。これを歯根露出(しこんろしゅつ)と言います。

歯根露出の症状

歯根露出の具体的な症状として、歯が以前より長く見えることがあります。また、食べ物が歯の間に挟まりやすくなったり、歯の感覚が変わったりすることもあります。これらの症状は、歯根露出が進行しているサインです。

歯根露出の原因

歯根露出は、歯肉の退縮や歯周病が主な原因です。歯周病が進行すると、歯肉が退縮し、歯根が露出します。さらに、不適切なブラッシングや歯ぎしりなども歯根露出を引き起こす要因となります。


■歯根露出のリスクと対策

歯根露出が引き起こす問題

歯根露出が進行すると、歯の痛みや知覚過敏、さらには虫歯のリスクが高まります。歯根部分はエナメル質で保護されていないため、露出すると外部刺激に敏感になり、痛みを感じやすくなります。

日常的な予防方法

歯根露出を予防するためには、正しい歯磨き方法を習得し、歯肉を傷つけないように注意することが重要です。柔らかい歯ブラシを使い、適切な力でブラッシングすることが効果的です。また、フロッシングも忘れずに行い、歯と歯の間の清潔を保ちましょう。歯科医院ではブラッシング指導も行っておりますので、歯が適切に磨けていないようでしたら、歯医者さんからブラッシングを教えてもらうと良いでしょう。

歯科医による治療方法

歯根露出が進行している場合、歯科医による専門的な治療が必要です。例えば、歯肉の移植手術や歯根面の覆いを行うことで、露出した歯根を保護する治療があります。また、歯周病の治療を並行して行い、歯肉の健康を回復させることも重要です。

まとめ

歯根露出は口腔内の健康に重大な影響を及ぼします。歯根露出が進んでしまってからでは対処が難しくなります。そのため、日常的な口腔ケアと定期的な歯科受診を組み合わせて、健康な歯と歯肉を維持していきましょう。歯科医院に通うことができない方には訪問して治療を行う訪問歯科もございますので、かかりつけの歯科医院にご相談してみるとよいでしょう。

当院は長年訪問歯科を中心に診療を行っております。訪問歯科についてご興味や質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
旭ヶ丘第一歯科クリニック:043-432-4339

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