コラム

認知症予防には定期メンテナンス

千葉県四街道市で訪問歯科を中心に行っている旭ヶ丘第一歯科クリニックです。

「認知症」とは、何らかの病気や障害などの様々な原因によって、記憶や判断などを行う脳の認知機能が低下し、日常生活や仕事に支障をきたすようになった状態のことをいいます。様々な原因により、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりすることにより、さまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態のことを指します。

認知症の中で最も多くみられるのはアルツハイマー型認知症です。これは脳の神経細胞の変性により、脳が少しずつ委縮していきます。
近年では、普段の生活や仕事に支障をきたさないような軽いレベルの症状でも軽度認知障害など早期診断がなされるようになりました。

高齢化の進展とともに、認知症患者数も増加しています。「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、65歳以上の認知症患者数は2020年に約602万人、2025年には約675万人(有病率18.5%)と5.4人に1人程度が認知症になると予測されています。

認知症の程度にもよりますが、認知症と診断されれば、その患者さんだけの問題ではなく、ご家族や周りの人の支えが必要不可欠です。しかし、実際には要支援または要介護の状態であるにもかかわらず、ご家族や周りの人がそれを支える時間的・経済的余裕がない、という方は想像以上に多いと思われます。

そんな大変な認知症。そんな認知症になりたくないとどなたも思っていると思いますが、現時点では認知症を治す方法は発見されていません。
しかし、認知症を『予防』する方法があります。


■「歯を大切にすること」が認知症予防につながる

ある調査では、残存歯の数が「0〜9歯」の人は「10〜28歯」の人と比べ、アルツハイマー型認知症の発症リスクが2.2倍も高かったそうです。

また、老いたマウスに迷路を記憶させる実験で、抜歯したマウスと抜歯していないマウスを比べてみたところ、あきらかに抜歯をしたマウスの記憶力が低下したという結果もあります。

このように「歯がどの程度残っているか」は認知症や脳の機能に関係してくることがわかっています。

とくにアルツハイマー型認知症では、認知症になった途端に継続的に通っていた歯医者に行かなくなってしまい、家族の方が気付いて歯医者へ連れてきたときには、お口の中の状態がひどく悪化していたりすることもあります。

■お口の健康は、全身の健康に繋がります

通院が困難な高齢者の方に訪問歯科を行っております。定期的にメンテナンスをしてお口の中を清潔に保ち、認知症予防・アルツハイマー病を予防していきましょう。

まとめ

認知症を治す治療法はまだありませんが、予防には歯を残すことが効果的と言われています。
残っている歯が多い人の方が、認知症の発症リスクを減少させるという研究結果もあります。
定期的にメンテナンスして、お口の健康を保つことが認知症予防に重要です。

当院は長年訪問歯科を中心に診療を行っております。プロフェッショナルケアを受けたくても、高齢により通院が困難な方や要介護などで通院を諦めていた方には訪問歯科をご利用ください。まずはお気軽にご相談ください。
旭ヶ丘第一歯科クリニック:043-432-4339

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